『風林火山』第49回「死闘川中島」

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NHK大河ドラマは本来の最終回となる49回目を迎えました。本日は別の場所にいたのですが、20時の大河ドラマに間に合わせるため、JR・地下鉄と乗り継ぎ交通費を余分にかけてでも戻りました。もうここまでくれば執念です。まともに全部、大河ドラマを見たのは昨年の『功名が辻』に続いてでしょう。
勘助がいわゆる「啄木鳥の戦法」を提案し、妻女山を挟み撃ちにしようとしたのを、政虎(謙信)が見破って信玄本陣と激突する第4次川中島の戦いは、勘助と政虎の軍師宇佐美定満の思惑が交錯したような描かれ方になりました。つまり勘助は霧の出る日が奇襲の日、宇佐美は糧食尽きて妻女山を降りる日となっていたようです。政虎の出番はほとんどありませんでした。もっと野生のカンを発揮してほしかったのですが。
あの怪しげなおばばはあくまで中立を守ったようで残念です。あそこまでがめつい性格にするのならば、いっそのこと勘助の計画を売り込みに行き、政虎に斬られたほうがおもしろかったでしょうに。今回は信玄の弟信繁にスポットを当てた形となり、そういう意味で川中島の本戦を2回に分けたのは成功だったようです。まさに最後の打ち上げ花火といった形で、これまでの番組制作費をケチったぶん、大々的に戦いを演じています。
川口素生先生の『山本勘助101の謎』(PHP文庫)にも書かれてありましたが、妻女山の迂回した際の武田方の物見や謙信の動きを探ろうとした密偵は、ことごとく上杉方に討ち取られたようで、上杉方のスパイの優秀さが浮き彫りにされます。それならもう少しその部分を描いてほしかったのですが。
戦い前日に信玄は信繁と対面し、信繁に「法華経の陀羅尼」を与えます。信繁はこれを春日源之丞に命じて嫡男の信豊に届けさせ、自分は諸角虎定とともに討死するわけですが、板垣同様、槍で突かれても突かれても不死身のゾンビぶりを発揮しておりました。信繁は村上義清が討ち取った説もあるのだから、もっと義清の執念ぶりを描いてほしかった気もしますが……。
あと内野勘助さん、特殊メイクばかりと思っていましたが、今回のために丸坊主にしたんですね。せっかくの男前を犠牲にして……役者魂に感じ入りました。かわい先生のブログにあった「ぶっちぎり」というのは、これを意味しているのでしょうか?(全然違ったりして……)
史跡紀行では八幡原古戦場の史跡公園と信繁の墓がある典厩寺を紹介していました。八幡原は2年前に、典厩寺は昨年レンタサイクルで行ってきました。八幡原の史跡公園には長野市立博物館や佐久間象山の像があり、典厩寺には川中島合戦記念館があります。両者ともスタンプがありますので今回は長野市立博物館と典厩寺のスタンプをUPします。
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さて、来週はいよいよ最終回です。一年間長いようで短かった『風林火山』のブログ最後までお付き合いください。
投稿者:管理人
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